毎日新聞と読売新聞が名古屋本社版に取り上げてくださつた.フクロウの足指など些細なことであるが,記事に取り上げてもらったことが私にとっては貴重なことであった. 石のふくろうのことを多くの人に知ってもらう大きな力になったし,私の将来を開くきっかけにもなった. 取り上げてくださった毎日新聞奈良正臣氏には真に感謝している.
左に1998年長野冬季五輪のマスコットに「スノーレッツ」が決まった経過などか記された中日スポーツ1993年9月18日号がある.
ここにフクロウの足指が三本に描かれた秘密がある.
フクロウの足指を三本に描くことは間違いではない.日本のふくろう(フクロウ・アオバヅク・コノハズク・シマフクロウなど)は森に住むフクロウであり木の枝や立ち木に留まることがほとんどで,地面に降りて留まったり歩いたりすることは少ない.木の枝に留まる時はいつも前向き二本後ろ向き二本の足指で枝をしっかりとつかんでいる. しかしギリシャ・エジプトなどには岩山や草原に住むフクロウがいる.地面に降りているフクロウの足指を見てみると,前から三本のように見える.それで古代からギリシャ・エジプトで描かれたフクロウの足指は三本になっているし,その流れを受け継ぐ西洋・アメリカもそのようになつている.
1993年1月より石のふくろうを創ってきた.技を学んで石彫のプロになろうとか会社に勤めながら副業で石のふくろうを売ろうとかの思いは無かった. 石彫りで形を作り上げることが嬉しくて,自分のイメージする形を作り上げようと夢中であつた.
半年ほど作り続けて,石のふくろうが何点かになったら,人に見てもらって批評を受けたいと思うようになつた.それで喫茶店の店頭に展示することにした.(参照 石のふくろうの誕生BC)
多くの一般の人たちにも,石のふくろうのことを知ってもらいたいと思った.それにはマスコミに取り上げてもらうことだと思い,その機会を見つけようとした. ちょうどその頃1998年に長野県で開かれる冬季オリンピックのマスコットがフクロウをモチーフにした「スノーレッツ」と決まったことを知った.
スノーレッツのデザインを見ていたら,足指が三本に描かれているのを見つけた.小さなことではあるが,フクロウの足指のことでアピールしてみようと,新聞社に手紙を書いた.