A ソークラテース
 8年程前,石彫を仕事にしようと決断した時に,以前読んだことのある「クセノフォーン『ソークラテースの思い出』佐々木 理訳,岩波文庫」を取り出して新たにまた読んでみました. ここに商売の仕方が書いてあったと思い出したからです.「商売の仕方」というとあまりに実利的ですが,実社会での生き方についての箴言が書いてあったと思い出したからです.
 ここでは哲学者としてのソークラテースの紹介や解説をするわけではありません.アリストテレースやプラトーンの示すソークラテースでなく,「彼の報告はソークラテースの思想の深奥にまで透徹していない」と批判されるクセノフォーンの捕らえたソークラテースの,またその一部私の心に残った所を記してみようと思います.

(第三巻11) アテナーイにあるときテオドテーという美しい女がいた,,
彼女はソークラテースに「自分の生活を支えてくれる友達(男)を捕まえるにはどうしたらいいですか?」と尋ねる.

ソークラテースは「兎狩りの方法を話し,兎を捕る犬の代りになる人間を手に入れなさい,その人にお客さんを連れてきてもらったら,自分の誠実な心でその人を捕まえなさい」と教えます.
「自然のすじみちにかなった,正しい態度で人に接しなさい.腕力を以ては友人は捕らえることも,捕らえておくことも,できないであろうが,深切と愉楽とを以てすれば,この動物は捕らえることも,そばにとどめておくこともできるのだ.」
「ソークラテース,あなたは私の協力者になって友人を捕らえてくださいませんか?」
「テオドテー,私には容易に暇がないのだ.可愛い娘がどっさりいて,夜も昼も私を離さないんだ.」
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1978年クリスマスから公現日ころまでギリシャを訪れた. 
ソークラテースの生きていた国を見て見たいと行ってみた. 遺跡も美術品も興味がある. しかし,一番心をひかれたのは微笑みで迎えてくれる現代ギリシャ人だ.何人かのマリアとソークラテースさんに出会った.
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